築40年木造住宅の高性能リノベーション
築40年の木造住宅を、リノベーションによって、全館空調と開放的な空間の実現がテーマでした。全館空調の実現には高気密高断熱が必要で、スケルトンまで解体して開口部をすべて断熱サッシに変更し、断熱材を隙間無く吹付けています。全館空調機は、温度調整だけでなく調湿換気機能も併せ持った機器とし、空気環境を最高レベルにまで向上しました。また耐震補強や屋根、外壁の仕上げもやり直しています。
そして、開放的な空間の実現のために、鉄骨補強をしながら既存の内壁を撤去して広い一室のLDKとしました。また、傾斜地を生かした眺望を楽しむため、LDKに面するテラスを大きく広げ、アウトドアリビングスペースにしています。テラスへの扉は木製の引込み窓として、内外を一体化しています。また、吹抜けを設けて2階を減築し、上下階のつながりも新たに確保しました。
このような大々的なリノベーションを施して、性能的にも空間的にも、クライアントの望む新しい住まいに生まれ変わりました。
所在地:東京都品川区
用途:一戸建ての住宅
構造・規模:木造在来工法・地上2階
延床面積:258㎡
構造設計:EQSD一級建築士事務所
施工会社:青
築年数:39年
竣工年:2017年
写真撮影:繁田諭
Site : Shinagawa-ku, Tokyo
Use : Private house
Structure : Wood
Floors : 2 upper floors
Total floor area : 258sqm
Structural design : EQSD
Construction company : Ao
Age of building : 39 years
Completion year : 2017
photo by Satoshi Shigeta